コアメンバープロフィール

安西洋之:

 

Hiroyuki

ANZAI

上智大学仏文科卒業 いすゞ自動車本社でヨーロッパ向けコンポーネント供給の業務に従事した後、退社。1990年より3年間、イタリア・トリノのコンサルタント会社でビジネスプランナーとして修業し、ミラノで独立。自動車、インダストリアルデザイン、ユーザーインターフェイス、IT、電子部品、食品、素材、文化論等、全方位に関与。

 

ヨーロッパ市場向け電子デバイスのローカリゼーションのビジネスを通じ、ユーザビリティの観点から市場の文化理解が鍵であるにも関わらず、トップ日本企業もその点がおろそかになっていることに気づく。人間工学的な側面だけでなく、認知科学的な視点からのローカリゼーションに注力すべきで、そのためには文化の「敷居の低い」分かり方が必要と認識。ローカリゼーションマップをスタートさせる契機となった。

 

2008年、『ヨーロッパの目 日本の目 文化のリアリティを読み解く』(日本評論社)で第一声。講演会やセミナーの講師活動をスタート。2010年10月より1年、日経ビジネスオンラインに中林鉄太郎氏と日本企業のローカリゼーション事例を隔週連載で紹介し、その一部と書き下ろしにより『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか? 世界で売れる商品の異文化対応力』(日経BP社)を上梓。2012年4月、サンケイBIZにて毎週連載のコラムを開始。

中林鉄太郎

 

Tetsutaro

NAKABAYASHI

桑沢デザイン研究所でデザインを学んだ後、1988年ー1997年、黒川雅之建築設計事務所にて プロダクトデザインを担当。独立事務所のテツタロウデザインをあわせ、文具、情報機器、生活雑貨、健康機器、住宅衛生設備、照明器具、建材、伝統工芸などの分野でデザイン開発/デザインディレクションの実績を重ねてきている。デザインは文脈(コンテクスト)に沿って導きだされるべきもので、デザインは「連れてくる」という言葉が相応しいと考えている。

 

一方、デザインを実践する人材育成・教育の分野への問題意識から日本大学芸術学部デザイン学科インダストリアルデザインコースや母校の桑沢デザイン研究所で、「3DCADによるデザイン」「デザインプレゼンテーション」などのカリキュラムを講師として担当。中小企業におけるデザイン導入時のプランニング支援、デザインプロセスアドバイスなども実施。社団法人インダストリアルデザイナー協会(JIDA)正会員

 

2005年ー2007年 100% DESIGN TOKYO、2006年 DNA of Japanese Design(Thailand Creative & Design Center) 2010年 BODW 2010 等に出展 2010年よりローカリゼーションマップに参加。共著として日経ビジネスオンラインの連載及び『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか? 世界で売れる商品の異文化対応力』(日経BP社)。

 


松橋智博:

 

Chihiro

MATSUHASHI

 

立教大学経済学部卒業後、「何でも見てやろう」と1978年~1985年までの7年間、海外各地でアルバイトなどで生計をたてながら、北中南米、欧州、アフリカ、アジア各国をヒッチハイクやオンボロ車で旅をした。


帰国後、商社に20年間勤務。アジアを中心に日系半導体・電子デバイス製品の海外販売ルートの開拓、並びに海外の有力な電子部品を日系顧客へ販売するビジネスに関わる。主に日本企業の海外市場にむけた新規事業の立ち上げに従事して様々なアプローチを試みた結果、幅広いネットワークができた。また、出会ったユニークな技術にも興味を抱くようになる。


これらの経験をベースに7年前に独立。日本のオンリーワン商品の海外市場開拓や海外のオンリーワン商品を国内で販売する一方、新商品開発も手掛ける。情報をアップデイトするためにアジアを中心に飛び回っている。

 


サポートメンバー プロフィール

Alessandro Biamonti

 


 

ミラノ工科大学デザイン学部講師

 

インダストリアルデザインおよびマルチメディアコミュニケションのPh.D. ミラノ工科大学では教育とリサーチに携わる。 Lab.I.R.Int (インテリアイノベーションリサーチ研究所)  に参加。同大学のインテリア・リサーチ・ユニットとデザインPh.D コーディネーションボードのメンバーであり、連続講座や国際イベントのオーガナイズに関わる。ブラジルのミナスジェライス州大学デザイン研究センターのサイエンティフィックコミッティの一員でもある。シエナの大学のコミュニケーション環境デザインの客員教授。ドムスアカデミー、NABA、SPDにおいても教鞭に携わった。

 

日本との関係では、2008年JETRO富山より刊行された『イタリアンデザイナーズブック II』の編集にアンドレア・ブランティとともに関わった。本書は日本の中小企業向けのイタリア若手デザイナーのガイドブックである。

 

Barbara Zucchi Frua

 

大学で教育学を専攻。個々人のアイデンティティ確立への情熱を持ち続けてきたバルバラは、学びと創造の場をつくることに励んできた。苗字にあるズッキとフルアは19世紀から続くテキスタイル産業を代表する家系だが、ルーツがここにあるバルバラは、この業界で場づくりを実現した。

また、精神的発達やマネージメントに造詣を深め、人の才能や人格の開発を統合的な観点から試みている。

 

1989年よりズッキグループ(www.zucchigroup.it)において人材開発担当。現在、ビジネススクールISTUD (www.istud.it) の理事長である。2009年よりミラノでL'HUBテキスタイルワークショップ(www.lhub.it)をスタートさせた。これはソーシャル・ビジネスの場である、グローバルな大量消費に対して、消費者にも参加を促しながら、小規模の生産者の地位を高め彼らのノウハウを統合させることを提案している。

 

L'HUBには17世紀から20世紀初頭にかけて使用されたプリント木型のズッキ・コレクション(約5万7千個)一部があり、生地のデザインから服の完成までを一貫して学べる。デザインやアートを学習プロセスに適用したブルーノ・ムナーリや息子アルベルト・ムナーリ(ピアジェの弟子)の手法を取り入れている。

 


佐野里佳子 : 

 

Rikako

SANO

慶應義塾大学 総合政策学部卒 井上英之研究室(社会起業論)、伊藤良二研究室(経営戦略論)出身。
ファッションモデルの両親の元生まれ、ファッションビジネスの世界は常に身近な存在だった。そんな中で、小中学生の頃過ごした、インドネシアジャカルタで目の当たりにした激しい貧富の差。そしてアジア通貨危機をきっかけに発生した独裁政権への市民クーデターの強さと問題の深刻さを体感し、ソーシャルミッションを抱く様になる。その後、FutureWorld Leaders SummitやModel United Nationsなど様々な国際プログラムに日本代表として参加。
高校時代より国際人権NGOにおいて日本に逃げて来ている難民及び難民申請者を支援。現状のソーシャルセクターの財政面およびアドボカシー活動の限界と重要性を感じる。大学時代は、社会起業経営や経営戦略論の研究をする傍ら、実践として日本国内の難民支援に繋がるファッションブランドを設立、運営。
卒業後は、外資系コンサルティングファームにて経営戦略コンサルタントを経て、大手アパレル企業にてファッションブランド海外事業等に携わる。
その後、独立しSocial Fashion Design Studioを起業。 ガールズが世界を変えるファッションブランド「Over theRainbow」を設立。ガールズ向けソーシャル投資プログラムを開発、提供している。日本のガールズに、ファッションを通じて当事者意識を持つきっかけと投資を通じて具体的なアクションができる仕組みを提供している。

須藤恭太 :

 

Kyota

SUDO

国際基督教大学 教養学部 社会科学学科(現アーツサイエンス学科)卒業大学では、統計を用いた数量系社会学と、インタビューを主体とした人類学を学ぶ。卒業後、マーケッターとして、マスコミ、生保、リサーチ、金融と様々な業界で経験を積む。

現在は、外資系国際宅配便企業でマネージャーとして、リサーチ&インテリジェンスを担当。世界共通規格の商品を如何にローカル市場のニーズに合わせていくか、ローカルのニーズを如何に規格に反映させていくか、日々奮闘中。市場の動向、規模や成長率の分析も行い、刻々と変化する環境の中で業務に取り組んでいる。


プロボノ・ワーカー(スキル・ボランティア)として、また学び直しをしたい若者を支援するNPO法人キズキの監事として、マーケッターの知識と経験を用いて、社会への恩返しと後進の育成にも力を注いでいる。